朗読ボランティア初定例会
一昨年11月に越してきていの一番に姫路交響楽団へ入団した。
結婚・引越しと生活はガラリと変わった中で、それまで自分の核となっていたものをひとつでも早くなじませたかったのだ。
昨年春からは隣町で開催された「要約筆記ボランティア講座」なるものを受講した。
聴覚障害と聞けばすぐに手話が思い起こされるが、中途失聴した人にとって手話をマスターすることはそう容易なことではない。
要約筆記とは手話の代わりに、話し言葉を書き言葉にして伝達する手段だ。
私が受講したのはパソコンによる入力ではなく手書きの講座だが、一分間の話し言葉が約350文字、書き言葉はその1/5の約70文字と言われる。
当然、そのまま書いては追いつかないので適切に要約せねばならない。
聞く、要約する、書くという行為を瞬時に同時に行うというのはこれまた容易ではないのだが、頭の錆びを落として活性化させるにはなかなかのトレーニングだったように思う。
数回の講座を修了して一応その団体に所属はしたものの、要約筆記そのものの需要は年々減少しているようだ。
そもそも話し言葉を正確に同時に書き言葉に置き換えるということころにかなりの無理がある。
年号、地名、聞きなれない専門用語などハードルは高い。
近年ではスマホのアプリでも話し言葉を即時に書き言葉に変換するものも登場している。
実際、このグループでの活動も年に3回ほどしかないようだが、とても真面目なグループで月に1,2回の勉強会は続いている。
一時はこのまま籍だけ置いて・・・と思っていたのだが、主宰のかたがとても良い人なので、今年からは月一程度の勉強会には参加してみようかと思っている。
昨年夏からは昔から興味があった朗読のボランティアグループが地元にあると知って参加するようになった。
ボランティアがしたくてしてくて、、、、という殊勝な気持ちばかりではない。
本当はそれよりも先に日本画を習いに行きたいのだが(苦笑)、自分事ではなくボランティアならば月一、二回でも大手を振って外に出られるし、ある程度の知己もできるだろう。
朗読ボランティアとは言っても、ほとんど朗読らしきことはしていない。
活動は老人施設での紙芝居。保育園幼稚園での紙芝居や絵本の読み聞かせであるが、
お年寄りにせよ、子供たちにせよ、楽しい時間を過ごしてくれるのはうれしいものである。
横浜時代は音楽でいろいろな訪問ボランティアをしていたが、今自分ができる形で無理なくがモットーだ。
昨日8日は若菜会(朗読ボラの名称)の初定例会だった。
当月の分担を決めたら、あとはお茶会である。
私とあとお一方を除き皆さん古くからの地元のかたばかりなので、冠婚葬祭を含め地域の情報にはこと欠かない。
意味不明な会話も少なくないが、月に一度こうした時間も悪くはない。
今月は家から車で5分ほどの老人施設で「かさじぞう」をやろうと思う。