娘と私~あまり明るくないm(__)m  けど、、、暗くはない。

いろいろな母娘関係がある。

私と母は結びつきが強いらしく今も一緒に暮らしているが、私と一人娘の絵里香は実にサッパリと親離れ、子離れした関係だ。

 

私自身は一人娘で親に頼られていたし、母が早くから病気になったことで、実家との繋がりは強いものにならざるを得なかった。

それがイヤだという感覚はないが、若い頃には相当に息苦しさを感じたものだ。

それもあって、娘には好きなように生きてもらいたいと思っていた。

 

もっとも、私が思わずとも娘は自由に生き(笑)17歳でスリランカ人と結婚し18歳で母になった。

ほどなく父が亡くなり、一人暮らしだった私は母と同居することになる。

私には介護があり、まったく娘の子育ての役には立たなかったので、彼女はよく一人で頑張っていると思う。

 

一緒に暮らしている頃、彼女が生まれてから嫁ぐまでは、娘のことはそれなりに理解しているつもりでいた。

ちっとも良い母親ではなかったくせにそう思っていたのだから能天気な話だ。

離れて暮らしてみて、娘が子供の頃から抱えてきた悩みやうっ憤などが、次第に見えてきたというのは皮肉なものだ。

私が思っていた感じていた娘とは別人格の娘がそこにはいた。

それが良いとか悪いとかではなく、まるで娘を理解していなかったという事実をつきつけられて、驚きもしたし自分に呆れもした。

 

ある日、私のスマホから娘のLINEの投稿がまるっと消えたときは正直ショックだった。 連絡も次第に少なくなれば「私って子離れしてるの。」と強がってみても、寂しい気持ち、残念な思いはやはりある。

でも、「母娘なんだからもっと連絡せよ」とか「気にかけろ」というのはやはり親のエゴのような気がするのだ。

ほかの人間関係においても、しばらく距離を置きたいなんてことはよくあるではないか。

母娘だって同じなのだろうと思うし、血縁であるだけに永遠に…とまではなかなかいかない。

 

ここはジタバタせずに、おとなしく見守る。

それが不出来な母親にできる唯一のことなのかもしれない。

  

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  『ピンク帽の母娘』2013年 パステル